ツバメ

  鳥類   スズメ目   ツバメ科
  Hirundo rustica Linnaeus
区分 繁殖期・減少種
判定理由 スズメと共に人間社会と最も結びつきの深い野鳥として認識されてきたが、近年は建築物の構造変化により営巣環境が著しく悪化するとともに、エサや巣材の供給源である農耕地の減少が顕著なため、特に都市部で分布域及び個体数の減少がみられる。
生育環境と生育型 県内全域の集落、都市に夏鳥として渡来する。繁殖は人間の居住空間と密接に結びつき、人間が出入りする建物の軒下に、泥や草を唾液で固めた椀型の巣をつくる。高層の建物であっても、巣の位置は人間の行動圏に接した低い場所に限られる(藤田1993)。繁殖期間は4~ 7 月。抱卵期間は13 ~ 14 日、ヒナは17 ~ 22 日で巣立つ(陸鳥生態)。繁殖期の後半から河川のヨシ群落などに集団ねぐらをつくり、数千~数万羽の集結がみられる(目録Ⅳ)。飛びながら飛翔昆虫を捕らえる。
生育地の現状 建造物の構造変化に伴い、造巣しにくい壁材や建物構成になっており、営巣環境は悪化している。エサや巣材の供給源である人家近くの農耕地は減少している。
存続を脅かす要因 建造物の構造変化、都市化、農耕地の減少、カラス等の捕食者による卵やヒナの捕食 
県内の分布 県内全域の集落、都市に夏鳥として渡来するが、近年、海岸沿いの地域や県央の一部では少数が越冬している。 
国内の分布 九州以北に夏鳥として渡来する。西日本では越冬する個体も多い。沖縄では旅鳥。 
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