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多様な土地利用

丹沢大山自然公園

+地図を拡大する  丹沢大山国定公園等区域図(2004年)より作成

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丹沢山地は、丹沢大山国定公園と県立丹沢大山自然公園に指定されています。1960年に県立自然公園に指定され、1965年にその中心部の約27,000haが国定公園に指定されました。国定公園区域のうち、特に、稜線部などの約1,800haは特別保護地区として動植物の捕獲・採取など各種の行為が厳しく規制されています。丹沢山地はさほど標高が高くありませんが、多様な自然と独特の景観を持ち、首都圏に近いこともあり、登山や沢登り、キャンプ、自然観察などに多くの人が訪れています。



土地所有と森林管理

+地図を拡大する  神奈川県森林現況図(1999年)より作成

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神奈川県の県土の約4割を占める森林は木材だけでなくきれいな空気や水を生みだす重要な役割を担っています。その森林の半分以上が丹沢山地のある8市町村に集中しています。丹沢山地の森林は、国有林と県営林を併せると3割余りで、残りのほとんどが私有林等になっています。丹沢山地の山麓から標高1,000mくらいの範囲には、スギやヒノキの人工林が広がり、それらの多くは戦後に植えられたものです。これら人工林では、木材価格の低迷や林業を取り巻く社会・経済環境の変化により林業活動が停滞しています。



鳥獣保護区・猟区・水源の森林づくり

+地図を拡大する  神奈川県鳥獣保護区等位置図(2003年)、かながわ水源の森林づくりHPより作成

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丹沢山地の主稜線部を中心に約20,000haの鳥獣保護区が設定され、捕獲禁止などを通じた鳥獣の保護繁殖が行われています。一方、周辺部には町村が管理運営する猟区が設定されています。丹沢山地は、先に示したように神奈川県の大切な水源地域となっています。そこで神奈川県は、丹沢山地の大部分を「水源の森林づくり」の事業エリアに指定し、エリア内の私有林等で従来の森林整備に加えて、土砂の流出防止や水源のかん養など公益的機能をより高めるための森林づくりを推進しています。